デスカバラ

2022.05.09

12年目の動画撮影

今さら何をしてるんだと言われそうですが、作ってから12年目にしてようやく「宇宙戦車デスカバラ」の動画を撮影しました。
どんな動きをするのか、きちんと記録に残さないといけませんよね。反省。
時間が経ってますが、電池を入れたら無事に動きました。パラボラも回転します。撮影中、10分近く連続で動かしても大きな問題はありませんでした。
ただ、走行中に車輪がロックした時、モーターが空転するような音がしたので、樹脂ギヤの劣化が進んでいるのかもしれません。
次はないかもな〜。
動画は編集して40秒足らずです。50年前のプラモの動きをご確認下さい。

 


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2010.12.18

デスカバラ<その10:完成>

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「宇宙戦車デスカバラ」ようやく完成です!
嬉しくて似たような写真を2枚(^^;

ちなみに太陽パネル(パラボラ)はプラの成型品ですが非常に薄く、メッキされているのでまるで金属のようです。

接着せずにシャフトにはめています。

巨大ホイールの表面パターンについて、見る人が見ると「逆じゃないの?」と指摘されそうですが、悩んだ結果パッケージイラストや完成見本に合わせて組み立てました。

トラクターなどのタイヤに似たようなパターンがありますが、そちらでは溝が前進方向下向き、▽のようになっているのが普通なのです。ただ、これも水はけを良くするためという理由があるので、水のない月面で使用する車両だと関係ないんじゃないかと推測をしています。

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おそらく元ネタと思われる、1959年発行の雑誌の絵に合わせてパッケージも書いたんでしょうね。パターンの向きも同じです。それこそ推測(憶測)ですけど。

ただ元ネタをよ~っく見ると、手前から奥へ走った形跡が…。後ろ向きなんじゃないの??後ろから見れば当然△になります…。

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12月5日に行われた「動く戦車オフ」にも持って行きました。
左の写真は特設スタジオでの撮影。右はジオラマコース横で走行中のビデオからの切り出し。

「こんなに小さかったんだ~」「動いているところを初めて見た」と、プラモの生き字引のような方々から様々なお言葉を頂いちゃいました(^^;

「当時この形を格好いいと思えたかどうかは微妙だよね」とお言葉も。確かに(^^;
良いんです。個人的な思い入れですから。

出来るだけ動態保存するつもりですが、プラギヤの劣化もあるのでいつまで動くかは全くの未知数。

近いうちにちゃんとした動画に収めておこうと思っています。
それまでは戦車オフでジオラマコースを走ったときの模様をちょっとだけ。

悪路には弱いです(^^;

<終わり>

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2010.12.17

デスカバラ<その9:仕上げに入る>

デスカバラ組み立てもいよいよ終盤です。
後は電池ボックスとなる両サイドのタンクと、補助輪の取り付けだけ。

Photo Photo_2
タンクを取り付けました。説明書の指示ではカバーを取り付けてふたをはめ込む4パーツ構成になっていますが、ふたとカバーをそれぞれ接着してしまい、2パーツでタンクになるようにしてあります。
塗装したら外しにくくなってしまったけど、まぁいいや。

配線はモーターから直接のびるケーブルを左右に出し、さらに電池の±を結ぶケーブルをボディを貫通した上でタンクの穴を通して端子に半田付け。

モーターの赤ケーブル側にスイッチを作ります。
構造は簡単で、タンクふた外側のつまみを回転させて端子が接触するタイプ。

タンク内には単2電池が入ります。安全のためマンガン電池を使いましょうw
昔の電池と今の電池は若干サイズに違いがあるので、古いおもちゃなどでは今の電池が入らなかったりするのですが、デスカバラは余裕があるので問題なしでした。

ちなみにスイッチのある方が後ろで~す。

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タンクの外側にはステップ(?)を取り付けます。装飾です。
キャビン床の延長部分(テラス?)との平行がちと甘いですが、完成見本写真も同様なので気にしないことにします。

最後にダブルタイヤを4組、計8輪を補助輪として取り付ければ完成です。
補助輪が付いたフレームは、ボディの突起にはめ込むだけにしました。接着しなくても強度は充分です。

Photo_5

<続く>

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2010.12.16

デスカバラ<その8:難所>

前回も書きましたが、組み立てにあたってこのあたりが一番面倒な部分になります。
少し組み立てては動くことを確認して進めていきます。

Photo
たわませないと溝に入らない、ジタバタしてるとガイドローラーがこぼれ落ちる、なかなか奥まで入らない…等々の試練を乗り越えて、ホイールがボディに組み付けられた写真です。途中の写真はそれどころではなく(^^;

何回目かのトライでパチンと各部がはめ合わさったときは嬉しかったなー。でも、、、たぶん壊さないともう外せないです。

この状態でも電池を繋げば走ります。

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さていよいよ子供の頃に動かせなかった、太陽電池パネル回転の連動構造の組み立てです。

仕組みとしてはギヤボックスから飛び出たシャフトに付いたウォームギヤと、ボディを貫通する長いシャフトのピニオンギヤが噛み合って長シャフトが回転するというものです。
さらにゴムジョイントで短いシャフトと連結し、その短シャフトのピニオンとパネル支柱の平ギヤでさらに減速しています。

改めて作ってみると、長シャフトはギヤボックスにある穴に差すだけなので簡単に回ります。ボディ内の穴も大きくて障害にはなりません。

じゃぁ、なんで回らなかったの?接着剤ベタベタが普通だったからシャフトをどこかに接着しちゃった?
ただまぁ、シャフトが固定されちゃうとギヤボックス自体も回らなくなってしまうはず。

おそらく…おそらくこれが原因なんじゃないかと思うのが、パネルを支えるフレームの構造。

ホイールを跨いで平ギヤをさらに上で支える構造ですが、これの組み立てが非常に複雑でやっかいなんです。
なんせパーツを短シャフトに通してからゴムジョイントで上下シャフトを連結し、さらに平ギヤを組み込みつつ立体的に組み上げなければいけないのです。

ゴムジョイントでの連結なので、うまく長さを調整しないと動きが渋くなってしまいます。おまけに短ピニオンの長さが平ギヤの入る隙間より長く、素直に組み立てると上下の板に挟まれた短シャフトはまったく動きません。
ここで無理に動かしても、ゴムジョイントが安全装置的に滑ることで、走りはするわけですよね。

こりゃ小2じゃ無理だな~。もし原因が分かったとしても対処は無理だったでしょう。

今回はいったんバラしてから、短シャフトのピニオンを1ミリほど切り落として、上下パーツに挟まれても軽く回るようにしてみました。
軸が緩んで空転しないように瞬着も少し流してあります。

後は平ギヤとの噛み合わせを調整してこの部分の組み上げは終了。
これで無事にパネルはホイールの回転と連動して回るようになりました。

いや~、ちゃんと作れればこういう動きをしたんですね。
もうこれだけでお腹いっぱいです(^_^;

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2010.12.15

デスカバラ<その7:ボディとホイール>

さて、続いてドームを接着します。

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キャビン、コクピットともこれで内部へはアクセス不能になります。
人が転んでも助けることは出来ません(^^;

キャビンはまだドアなり窓なりを外して対処することも不可能ではありませんが、コクピットは無理!
1人立たせてしまったので、もし接着が剥がれて転んでしまったら連絡通路の中へでも落としましょうかね…。

ちなみにドームの屋根はスポーク状に穴が空いてます(^^;
が、ホイールを取り付けてしまうと隙間はほとんど見えません。残念。

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組み立てが終わったボディに輪(フレーム?ガイドレール?)を取り付けます。
固定は床下にある溝に突起をはめて接着です。

ここにホイールを乗せ、さらにもう片方の輪を挟むように固定して巨大な一輪ができあがります。う~ん、文字だと説明が難しい。

写真はないけど、輪の小さいポッチにガイドローラーを乗せたり(グリスつけて乗せるだけ。ホイール取り付けの時に上手くやらないとポロポロ落ちる)、輪がペラペラで床下の溝に押し込むときに割れるんじゃないかとヒヤヒヤしたりと、かなり気を遣う部分でした。
そういえば子供の頃はこのあたりで母親にヘルプを頼んだ覚えが…。

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ホイールを動かすギヤのアップ。アプト式鉄道を思い出します(^^;
<続く>

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2010.12.14

デスカバラ<その6:組み立ては続く>

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続いてキャビンを組み立てていきます。

イスやテーブルを配置し、パイロットを立たせて外壁を接着。
インテリアは瞬着で強固に。その他はゴム系接着剤のスーパーXで固定します。
スーパーxは固まるのが遅いので、1工程1日くらいのスピードで進めました。

何せ久しぶりですからね、ゆっくり、のんびり作るのです。

パーツの合いはこの時代のキットにしては良い方ですよ。修整はほとんどしてません。
窓を取り付けてキャビンの組み立て終了。

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コクピットにもパイロットを配置。さらに手すりを取り付けて、キャビンと合体します。位置はポッチがあるのでそれに合わせればOK。
中心の穴はおそらくキャビンと行き来する通路なんでしょうが、特にモールドもなく、キャビンにも扉らしいものはありません。
落ちたらどうするんだろう(^^;
<続く>

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2010.12.13

デスカバラ<その5:そろそろと組み立て>

塗装が終わったので組み立てに入ります。

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キャビンの床下にモーターとギヤボックスを取り付け。

モーターは前述の通りマブチ13モーター。それも旧型です。
定価100円ですが、当時はラーメン一杯60円程度でしたから、今だと1000円くらいの高級品てことになりますね(その分モーターベースやピニオンギヤが付属してました)。デスカバラが400円だから、合わせて5000円くらい?
確か小2の時に小遣いかき集めて親にも黙って買ったんだよなぁ。

普段「10円使っていい?」と聞きながら生活してたはずなのに、どうしてそんなお大尽できたのか…謎だわ。

床パーツへの取り付けは、モーターは付属の小ビスでネジ止め(モーター缶にネジ穴が切られているのです)。ギヤボックスは焼き止めが指定。

ただそのままだとガタがあるうえ、モーターとのかみ合わせもよろしくないのでプラ棒やプラ板で補強してあります。
なんせはめ殺し構造ですから、不安な部分は潰しておかないと。

前回「固定したモーターと干渉したので一部を切り取」ったのは、こうした処理をしたせいでもあります。確実に動くことが最優先です。

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ギヤにはグリスをべったり。ちょっと多めに。

そういえばデスカバラには接着剤とグリスが付属してるんですが、似たようなチューブなので、グリスでパーツを接着しようとした思い出ありです。
どの段階で気がついたんだろうなぁ(^^;
<続く>

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2010.12.11

デスカバラ<その4:塗装終了>





実は前回の記事から今回の記事まで、1年以上の間隔が空いています。

作ろうと決心したのは2009年の6月で、パーツ全体に白サフを吹く所までやったものの、分解できるように組み立てる(改造する)方法が思いつかず、再開するまで放置されていたのです。

2010年9月にオリジナル通りにメカをはめ殺しにすることで再開。メンテできないのは怖いんですけどね~。パーツが入れ子になっていて、全部バラバラにしないとモーターにたどり着けない構造に涙!
念のため接着はゴム系の物にし、いざとなったら剥がせるようにはしていますが…。
このまま作ると割り切るのに1年かかりました(^^;

Photo 2
塗装が終わったパーツたち。乗組員とコクピットです。コクピットは最上部の透明ドームに覆われたところ。ここに椅子に座ったパイロット(?)がいます。

裏表を白く塗ってから、外周のみチタンシルバーで塗り分け、さらに薄く丸いモールドのあった所をメーターと見立てて筆塗りで色を入れています。
米に字を書くようなモノなので歪んでますが、どうせドーム被せるとよく見えなくなるのでこのまま(^^;

乗員は当時の感覚だと銀色の宇宙服なんでしょうが、記憶の成型色がクリーム色だったので白をベースにちょこちょこと。仕上がりに関しては上に同じ。

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キャビンは外側がオレンジで内壁をクリーム色に。ちょと拘りの部分ですな。パーツの接着面はホイールに隠れるので特に整形してません。
説明書の指示ではドアを開閉できるようになっているのですが、今回は閉めきりに。
(この部分、説明書だとキャビン左右の接着は作りながらなんですが、先にブロックとして作っておきました)

電池の入る左右のタンクはオレンジ一色。

Photo_4 Photo_5
丸い輪っかはボディとホイールを支えるための大事な部品。ステップ共々チタンシルバーで塗装。
黒っぽい(シルバー+黒)のは太陽熱集光板(パラボラ)の支柱パーツ。

この輪はキャビンの底に接着し、モーターとギヤボックス、さらにホイールを左右から挟んで固定する役目。ボディとの接着部分が4点だけってのは強度的にどうなのよ、とも思う(^^;

ちなみに固定したモーターと干渉したので一部を切り取っています。

Photo_6 Photo_7
巨大ホイールはチタンゴールドで塗ってみました。
なんたって"宇宙"戦車ですからね。チタンは重要な素材です(^_^)

以上で塗装は終了。
<続く>

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2010.12.09

デスカバラ<その3:塗装への道>

Photo Photo_2
完成見本と、青い宇宙飛行士

先のエントリにあったパーツ写真、覚えていますか?
赤と青緑の成型色でしたよね・・・(それとメッキパーツ)。

おそらくロットが違うせいだと思うのですが、私の記憶では完成見本のようにオレンジとクリーム色だったのです。
宇宙飛行士達がこんな青緑の姿だなんて、ちょっと悲しいですよね。
そこで記憶に従った色味+αに塗装することにしたのです。

ところが!デスカバラは組み上げてから塗装することが出来ません!!

飛行機モデルによくある、コクピットだけ先に作っておく、または「恐竜は口の中を先に塗装する」と言ったレベルではなく、組み上げる前にパーツをあらかじめ全部塗っておかなくてはいけないのです!

子供の頃は、色を塗るなんて考えなかったからなぁ。

Photo_3 Photo_4
ちょっと情けない顔ですが、特に整形もせずに塗り始めます。

まずは全てのパーツをホワイトサーフェサーで真っ白に。白塗り白塗り。
<続く>

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2010.12.08

デスカバラ<その2:内容物>

Photo Photo_2
それでは箱の中を見てみましょう。

実際には箱にパーツ押さえの斜め帯が渡されていましたが、撮影時点では取外し、箱の上の方に置いています。
聞いたところによると、この品は80年代に伊豆大島の土産物屋で発掘されたとのこと。
紙が歪んでいるのは潮気にやられたのかも知れませぬ。保存状態はまぁまぁ良い方。

モーターが2個あるのは、指定のFA13モーターが現在のFA130モーターと互換性がないため旧製品を入手したところ、さらに古い初期型でないと使えないことが分かって改めて探し出してきたためです。

違いは一点。モーター缶にネジ止め用の穴があるか否か。現在のモーターでも工夫次第で対応可能だけど、出来ればオリジナルに近い形で作りたかったので。

ちょっと油を注しましたが、無事に回りました。マブチモーターは信頼性高いなぁ。


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キャタピラ。と言うよりは「ごく薄いタイヤ」かな。胴体を巡るホイールに被せて巨大一輪車になります。

古いプラモデルでいつも問題になるのがこうしたゴムパーツの劣化ですが、このデスカバラは40年以上前の製品とは思えないほどしっかりしていて助かりました。


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補助輪もゴムの劣化無し。

ギヤボックスは金属ギヤとプラギヤの混合タイプ。真鍮の大型ギヤが最終段で、巨大ホイール内側に刻まれた溝に噛み合って回転します。
飛び出したウォームギヤは長シャフトのピニオンと組み合わせて太陽熱集光板を回します。

このギヤボックスも古プラモでは鬼門。
一見問題なさそうでも、プラギヤが割れたりシャフトから抜けたりすることがあるんです。そうなったらアウト!!

今回は事前に瞬着を流して補強しておきました。気休めですけどね。
回り込んだ接着剤で回転が渋くなって一瞬焦りましたが、なんとか復活(^^;

さて、いよいよ引き返せない道へ…。
<続く>

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