携帯・デジカメ

2012.10.13

CASIO EX-FH100再び(ISS撮影メモ)

CASIOのコンデジ「EX-FH100」のことを書くのは久しぶりです(およそ2年ぶり?)。
既に製造中止になり、価格.COMでも「価格情報なし」になっちゃってますね~(涙

そんな古(いにしえ)くんですが、デジタル一眼レフと超広角レンズを入手した今でも時々ISS撮影に使っているので、今まで書いてなかった撮影装備についてまとめておこうと思います。
※2個前のエントリ「その後のISS撮影」では、2010年11月から2011年2月までの7カットと、2011年10月18日の1枚はFH100で撮影しています。

≪撮影スタイル≫
早速ですがこういった装備で撮影してます。

P1020193_vga

ミニ三脚にカメラを乗せただけです。はい(^^;
カメラに取り憑いているのは、シャッターを押しっぱなしにするためのレリーズアダプタです。
カメラを上下に挟むように固定して、上のネジを回すと凸の付いた板が下がってシャッターボタンを押します。
リモコンのない機種でもこれがあれば大丈夫。

P1020196_vga

アダプタは木製です。工作用角棒を加工しました。接着してニス塗っただけですが強度は充分。「おじゃんくな星見機材」にも同じようなレリーズアダプタがチラッと写ってますね。あっちはレリーズが使えるようになってます。

Iss

※こんな写真が出てきた~。レリーズアダプタを作る前、割り箸と輪ゴムで苦労してる頃。
カメラもきみまろズームだし(^^;

小さいので一式を通勤カバンに入れっぱなしでも問題なし。気軽に持ち歩けるのがメリットかな。
基本は焦点距離∞ ISO400 F3.2 1/2秒に設定して連写です。ネジを回してシャッターを押しっぱなし状態にして放置するだけ。撮った画像は比較明合成ツールで合成。

ただ以前も書きましたが、FH100は本来の売りである連写がこういった撮影では上手くいきません。シャッタースピードが遅くなるにつれて次のコマを撮影するまでの間隔が空き、0.5秒の時は間隔が2~4秒もあります。そのため一眼レフで撮った写真に比べて軌跡の飛び飛びが大きくなってしまうのでした。

最近のコンデジでISS撮影に向いてるのってどれでしょうね~。高級コンデジに手を出すくらいなら、型落ちで安くなったミラーレス機の方がマニュアル撮影機能は充実しているかもしれません。

最後に先日撮影したこれを。

20121011iss

2012年10月11日18時40分頃。日本青年館前の公園から(左から右へ移動してます)。
ISO400 F3.2 シャッタースピード1/2秒で連写した38枚を合成。

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2010.12.19

大戦車戦!

毎度おなじみ「動く戦車オフ」における「リモコン戦車バトル」!
ちょこまか動き回ってぶつかり合い、コテって転ぶ様を見て毎回大笑いしていましたが、今回FH100でハイスピード撮影(4倍速)してみました。

結果はナンというか、もう凄い重量感(^^;

最初に出てくるヤクトパンターなどは1/48のスモールクラスなんですが、とてもそうは見えません。スケールスピードでゆっくり動かすより、速く動かしたものを遅く見る方がリアル感が出るものなんですね。
そういえば特撮の現場でも怪獣達がわりと素早く動いていますもんね~。

今度はSFメカで遊んでみるつもり.

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2010.11.15

CASIO EX-FH100のメモ(その3:ISS撮影)

11月13日と14日に、FH100でISS撮影に挑戦しました。

13日
2010_1113
この日は屋根をかすめるほどの低いパス。あいにくの曇り空でしたが、薄雲なので「おぼろISS」を狙って30秒露出(ISO100 F3.2)を試みました。でも、見ての通り空一面が真っ白になって終わってしまいました...orz
市街地の明かりが雲に反射してるんですね。東京の空って想像以上に明るいです。

14日
2010_1114_iss

北西からほぼ真上を通るパス。予想では曇りだったのですが、ISS通過時刻直前に奇跡的に雲が切れまして、慌ててセッティングして撮影しました。天頂付近で地球の影に入るので、昇るところを中心に狙っています。
(出現前からシャッターは切っていたのですが、予想位置がちょっとずれていたのでカメラを動かしたため、途中からです)

前日の反省もふまえてISO3200 F3.2で0.5秒露出の連写(WB昼白色蛍光灯)で撮影し、写っていた21枚を比較明合成しています。
合成とリサイズ以外の画像処理はしていません。
細かなホコリのようなものが写るノイズは、リサイズで目立たなくなっています。

ま、とりあえず「写せた」ってレベルには持って来られたかな。難し~。
天頂に近づくほどスピードアップしてるのも分かるよね。

主に大きさで一眼タイプは敬遠してたけど、エントリクラスの一眼レフがG12などの高級コンデジと大差ない値段になっているのを見て、いろいろ考えちゃう今日この頃です(^^;

追記:
合成素材を使って、上のISS写真を動画GIFにしてみました。雰囲気だけでもお楽しみ下さい。
だいたい4倍速?
2010_1114_issgif

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2010.11.02

CASIO EX-FH100のメモ(その2)

昨日の「追記」に書いたデータの実写画像。
比較明合成と、サイズの縮小(3072×2304→640×480)以外は加工していません。
左が縮小した合成画像で、右は等倍切り出し。
共通の絞り値は3.2

0.5"露出を162コマ合成(ISO3200) インターバル2~4秒
3200_05162 Photo

0.5"露出を126コマ合成(ISO1600) インターバル2~8秒
1600_05126 Photo_2

0.5"露出を153コマ合成(ISO800) インターバル2~4秒
800_05153 Photo_3

8秒露出を62コマ合成(ISO400) インターバル22~24秒
400_862 Photo_4

30秒露出を51コマ合成(ISO100) インターバル70~72秒
100_3051 Photo_5

ISO3200では星がノイズに埋もれてしまうので論外。ISSの明るさ次第だけど、1600なら0.5"露出で行けるかも。
又はISO100の30秒露出で一発勝負に賭けるかだな。
ノイズリダクションがカットできればなぁ。コンデジにそこまで要求するのは酷だけどさぁ。

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2010.11.01

CASIO EX-FH100のメモ

半年前に「きみまろズームでISSを撮る」なんて記事を書きましたが、その後「やっぱり一眼レフがあれば便利だよなぁ」「せめてマニュアル機能が充実したカメラがあれば」「高感度でノイズが少ない方が良いなぁ」「撮像素子は出来れば大きい方が…」「でもお金ないぞ」などとモヤモヤしてしまいまして、悩んだあげく新しいカメラを買ってしまいました。

これです↓

CASIO EX-FH100
(10月10日の空オフで撮ったハイスピード動画を参考までに)

とりあえずマニュアルで露出が決められます!
撮像素子は1/2.3型で小さいけど、裏面CMOSなので高感度でノイズが少ないです!
広角が24ミリです!

と、ちょっとだけ「きみまろズーム」より機能がアップしています。

※購入理由には売りであるハイスピード動画機能でミニチュア特撮したい!!といった思惑もありました。4倍速だと640×480で撮れるので画質もそこそこです。ただ動画撮影はシャッタータイムラグが1秒近くあるうえに、書き込みに数秒取られるのでスナップ的には使えません。SDカードも書き込みの速いClass4以上でないとコマ落ちするし…。

※最終的には値段が2万円凸凹に下がっていたことがポイントかな。価格ドットコムも罪よのぉ。

買ってからそろそろ一ヶ月。まだISS撮影の本番には使っていませんが、いろいろ試して気になったところや注意点を自分用のメモとして書き出しておきます。

・ピントは設定で無限遠に固定のこと。
・絞り値は3.2と7.5しか無い。
・シャッターは押し続ければ無限連写(通常連写)
・書き込み時間は1秒強。露出0.5"だと通常連写は2秒に1コマ程度
・ところが露出0.6"を越えるとメモリ書き込みに6秒程度かかる
・加えて露出秒数分ノイズリダクションがかかるので、例えば8秒露出だと次の撮影までに14秒近く間が空いてしまう。

てことは、感度を上げて0.5"で連写するのがベスト?
次のチャンスは11月13日か…。

追記:iso3200とiso800だと0.5"の連写が2~4秒ごと。なのにiso1600では途中から8~10秒間隔。なぜ?(1600と3200はやっぱりノイズが厳しいです)
isoの感度を上げると、長時間露出できる設定が短くなっていく仕様になっていることに気付いた。
iso100では30秒露出できるが、200で15秒、400で8秒、800で4秒、1600で2秒、3200で1秒が最大。
30秒露出ではインターバルが40秒ほどあるので、星のラインは途切れ途切れに…。
いろいろ難しいのう。

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2010.05.21

「きみまろズーム」でISSを撮る(その2)

ずいぶん間が空いてしまいました…。
どうも冬の間は工作も冬眠状態になってしまうようで(^^;

さて、1月末に「コンデジでISSを撮る」記事を書きましたが、今回はその続きです。

Iss
<昇るISSとアトランティス>
5月16日、19時41~48分頃にISSとスペースシャトル(アトランティス)のタンデム飛行が見られました。ドッキングの数時間前で、明るいISSの後ろをやや暗い光点が追いかけていきました。
左下から右上にかけての破線がその軌跡です。写野を横切ったのはおよそ2分ほど(ただ画像だと昇るアトランティスの光跡は薄くてほとんど見えませんが…)。

Iss_shuttle
<ISS_Shuttle>
位置関係はこっちの方が分かりやすいかな。

下がISSで上がシャトルです。地球の影に入る直前は非常に明るくなったので、携帯のカメラでもこのように写すことが出来ました。

こうしたタンデム飛行はタイミングが限られ、さらに気象条件によって見られないことも多いので、今回はまたとない経験でした。
シャトルが引退してしまうと、こうした光景が見られなくなるのが残念です。事実上これが最後のチャンスだったのかも…。

さて、最初の写真は前回使用したのとまったく同じPanasonicの「きみまろズーム(2代目) TZ-5」を使用。撮影場所もほぼ同じです。
でも比べるとずいぶん違った感じになっていますよね。ISSの光跡が途切れ途切れだし、バックの星が流れて写っているし。

実は今回、ISSの写真データでよく見られる「比較(明)合成」(画像を比較して、明るいところのみ残す合成方法。フォトショップのレイヤーを使うほか、自動的に合成してくれるフリーソフトも存在します)という技法を使いました。都会の夜景に星の軌跡が鮮明に映し出された「大量コンポジット星景写真」でもおなじみの方法ですね。
通常はISSが通過した所だけ使うのですが、この写真では約45分間連続撮影し、得られた133コマの画像データを合成して、北極付近の日周運動も同時に写しこんでいます。

ここでちょっと質問。定期的にシャッターを切る「インターバルタイマー」機能の無い「きみまろズーム」で、どのようにして撮影したのでしょうか?

前回の撮影のあとでいろいろ調べてみると、「星空モード」ではISOが100に固定されてしまいますが、「夜景モード」なら最大で800までISOが自動で上がることが分かりました。露出時間も最大8秒間。そしてこれが一番大きいのですが、「夜景モード」だと「連写」できるのです!低速連写ならメモリと電池の許す限り無限に写し続けられます。
問題はシャッターボタンを押し続けなきゃならないってことですが、8秒露出→8秒保存→8秒露出→8秒保存…を延々と繰り返せるので、星景用に大量の写真を撮ることが可能なんですね~。

改めて冒頭の写真をご覧下さい。ISSの軌跡が途切れているのは、露出できた8秒間の画像のみ重ね合わされているから、というわけですね。バックの星達は動きが遅いので破線になっていないのです。

シャッターを押しっぱなしにするのは努力と根性で…

ウソです(^^;

Dscn8279 Dscn8282
左は最初のやり方。

でかい洗濯ばさみでシャッターボタンをくわえ、クランプでちょっと締めれば固定されます。
…が、暗闇で一度外れると再セッティングが大変で、右の画像のように結局市販のコンパクトカメラ用レリーズ固定具を買ってきてしまいました。使用したレリーズが異常に長いのは、以前アニメを作っていたときの名残です。
あとはこのまま三脚にガッチリ固定すればOK。

追加投資はレリーズも買ったとして2000円くらいかな?
お手持ちのデジカメでも工夫次第でなんとかなるかも。ぜひ試してみてくださいね~。

おまけ

Photo
これは約2時間かけて撮影した320コマを合成したものです。

都会では夜空が明るくてほとんど星が見えず、撮影しても1枚1枚の画像では星の姿を確認することが困難ですが、こうした技法を使えば手持ちのコンデジでも思いの外多くの星を写すことが出来るんですねぇ。ちょっと感動してしまいました。

さらにおまけ

20100517_iss
実は一眼レフ&広角レンズを借りたので、上記と同じことを試してみたこともありました(5月17日)。
ISOは800に設定。絞り開放(F4.5)。露出は1秒。…で、ISS通過を連写!

これはちょっと無理でした...orz フォトショでずいぶん持ち上げてます。
昇りはじめ、ISSが西側に見えるときは暗いということを差し置いても写らなさすぎ。
設定を変えて精進してみます。

まだおまけ

Dscn7899 
2010_0429_iss
iPhoneのカメラでISSが写せるか試したときのもの(4月29日)。

木材でスタンドを作って、カメラアプリの「GorillaCam」でシャッター間隔1秒で連写した42コマを合成。
このときのISSは東側に見えていて非常に明るかったので、問題なく撮影できてます。

惜しむらくはここまで撮影したところでデータの保存に入ってしまい、再度撮影できる状態になったときにはISSは彼方に行ってしまったこと。しょせん携帯電話のカメラなので多くは期待しませんが、ちと残念でした。

2010_0518_c
同じくiPhoneで(5月18日)。

手持ちで連写したものを後から位置合わせ…なんて強引なやり方なんでしょ(^^;
なんとか光跡は確認できましたが、こりゃ無茶でしたね。

といったところで今回の実験終了。
ISSが次に見やすい位置に来るのは6月だそうです。

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2010.01.28

「きみまろズーム(2代目)」でISS(国際宇宙ステーション)を撮る

覚えていますか?「きみまろズーム」

Kimimaro

Tz5
これはTZ5

綾小路きみまろと長山藍子がCM出演し、中高年の旅カメラを狙ったパナソニックの10倍ズームコンパクトデジカメ(TZ3)です。
発売は2007年5月。当時そのネーミングにはビックリしましたよね(^^;

で、昨年2月にその2代目にあたるTZ5が安くなっていたので購入したんですが、これが意外と良いカメラで広角側は28ミリまであるし、MotionJPEGとはいえHD動画も撮れる。私も中高年の仲間ですが、いつもカバンに放り込んで常時携帯カメラになっています。

ま、いわゆる「ふつー」のスペックの「ふつー」のデジカメなわけです(^^;
(ちなみに3代目のTZ7からは「きみまろ…」って言わなくなっちゃいました)

さて、今回はこのカメラでISS(国際宇宙ステーション)を撮ってみようというのがお題。

ISSには現在日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが長期滞在中ということで何度も報道されてますし、当然どんなものかは皆さんご存知ですよね。

ISSの大きさはおよそサッカーコートほど。
地上からおよそ400km(地上だとだいたい東京から大阪までの直線距離にあたります)の高さを時速約3万kmで飛んでいますが、天気が良ければ肉眼でも見えるんですね~。

見え方は「夜空を高速で横切る光の点」といった感じ。慣れればすぐに分かります。
飛行機と違って点滅せずに移動するのがポイント。しかもかなり明るい。地球の影に入るといきなり消えたりしますが、「UFOを見た!」などといって騒がないように:-p

ただし見えているのは長くても5分ほど。タイミング勝負なので、事前にJAXAはじめ下記のサイトなどで出現予測時間や方向、高度などをチェックしておくと吉です。

「ISSを見よう」

「ToriSat-国際宇宙ステーションを見よう-」

Iss_0125
というわけで撮影しました(速!

画面右の真ん中あたりにあるうっすらとした白い筋がISSの光跡です。
ね、ちゃんと写ってますでしょ。
「きみまろズーム」でも、ISSを捉えることは可能なんです。

今回の設定はカメラの機能の一つ「星空モード」を使いました。
撮影時間は30秒。このカメラの場合、撮影と同じ時間だけメモリ書き込み処理にかかるため、2コマ目が撮れるのは1分後。ほぼ一発勝負です。
当然液晶モニタでは何も見えないので、「あのへん」を狙ってシャッターを切っています。
レンズの明るさはF3.3、感度はISO100固定。より明るいレンズを使い、感度も上げられれば、光跡ももっとハッキリしてくるでしょうね。この辺はカメラ次第。

他に用意する物は3脚だけ。無ければとにかく動かないように固定すれば良いだけですから、次のチャンスにはいかがでしょうか。お持ちのコンデジで是非是非。

ちなみに、今回は前日に動画撮影にも挑戦していました。
こっちは何も考えずにデジカメ(同じくTZ5)の動画モードで。


1月24日 17時30分ごろ

さすがにこれはかろうじて写っている程度だったので、動画編集ソフトで明るくしています。見た目では光り続けていたけど、動画だと点滅しているように見えますね。
なぜ~?

聞いたところでは、望遠鏡で追いかければISSの形をハッキリ捉えることも可能とか。
JAXAのサイトにそういった写真も掲載されてます。

う~ん、こりゃ相当高度な技術だわ。「きみまろズーム」の範疇を超えます(^^;

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