天文

2013.05.21

月面Xと遊星號

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5月17日の夜に撮影した月です。
< 5月17日20時40分頃 遊星號(口径50mm、焦点距離800mm)直焦点 LUMIX-GF2 ISO200 1/50~1/60 6枚コンポジット後、Wavelet処理>

たまたま家にいて、夕食後に月が見えたからってだけの理由で撮影したのですが、なんとこの日のこの時間は、年に数回しかチャンスのない「月面X(エックス)」が見えるタイミングでした。 (光の加減で月面上にX字形の地形が見える時があるのです。詳しくは「月面X」で検索してね)

そうとは知らず、あとから画像を確認してビックリ!ほぼ半月の欠け際にちゃんとXの模様が写っているじゃありませんか!
取り急ぎツイッターにアップしたところ、まとめに混ぜていただきました。

上の画像はその後にいろいろと画像処理して鮮鋭度を上げています。

さて、これを撮影したのは古スコのポラリスでもおジャンクのスペースアイでもなく、久々のおニューの望遠鏡「アメリカン!遊星號」でした。
評判を聞いて前々から気になってはいたんですが、3月頃仕事が煮詰まっていたときに発作的にポチしてしまったのです。お値段は5980円!(現在はちょっと値上がりして6980円らしいです)

口径5センチの小さなヤツですが、とにかく軽いので機動力が違います。
ポラリス赤道儀だと玄関先に持ち出すのがやっとでしたが、今回はK型経緯台を乗せた写真三脚を狭い隙間でセッティング。
パッと出してパッと撮影してパッと撤収できました\(^o^)/

期待通りシャープな画像です!ドローチューブはガタもなくスムース。照準式のファインダーも必要にして充分。今後はこれが主力かな。

それにしても「遊星號」って東北(花巻市)産だったんですね。「『よみがえれ東北!』天体望遠鏡 東北産品」のシール付き~。

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2012.12.16

双子座流星群?

双子座流星群が話題になった13日夜、あまりに天気が良かったので、急にその気になって流星写真にチャレンジしてみました。

機材はいつものISS撮影用そのまま。(D5000と10ミリ超広角レンズ)
撮影方法もISSとほぼ同じで、カメラを固定して連写するだけです。

テストしつつ露出を決め、ISO800でF5.6、15秒露出を17秒おきに繰り返すように設定して2時間ほど放置。21時~23時までで400コマほどの画像を確保。

セッティング中に大きいのが一つ見られたので、回収したカメラから抜いたSDカードををPCに読ませるときはかなりワクワクしていました。

・・・が、いくら見てもそれらしい光跡がありません。
結局400コマ全部チェックして「かな~?」と思えたのは2コマだけ。それも小さな小さな光の筋です。

「なかなか視野を飛ばない」「広角だと写っても小さくて迫力がない」「目で見えても暗くて写っていないことが多い」とは聞いていましたが、まぁ、その通りの結果ですね(^^;
市街地ですし~。

リサイズしたので分かり辛くなっていますが、丸で囲んだ中に写っているのが流星だと思います。たぶん…。

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21時18分頃

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22時45分頃

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400コマ全部を比較明合成してみました。ここに放射状に写ってたらなぁ。

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2012.10.13

CASIO EX-FH100再び(ISS撮影メモ)

CASIOのコンデジ「EX-FH100」のことを書くのは久しぶりです(およそ2年ぶり?)。
既に製造中止になり、価格.COMでも「価格情報なし」になっちゃってますね~(涙

そんな古(いにしえ)くんですが、デジタル一眼レフと超広角レンズを入手した今でも時々ISS撮影に使っているので、今まで書いてなかった撮影装備についてまとめておこうと思います。
※2個前のエントリ「その後のISS撮影」では、2010年11月から2011年2月までの7カットと、2011年10月18日の1枚はFH100で撮影しています。

≪撮影スタイル≫
早速ですがこういった装備で撮影してます。

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ミニ三脚にカメラを乗せただけです。はい(^^;
カメラに取り憑いているのは、シャッターを押しっぱなしにするためのレリーズアダプタです。
カメラを上下に挟むように固定して、上のネジを回すと凸の付いた板が下がってシャッターボタンを押します。
リモコンのない機種でもこれがあれば大丈夫。

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アダプタは木製です。工作用角棒を加工しました。接着してニス塗っただけですが強度は充分。「おじゃんくな星見機材」にも同じようなレリーズアダプタがチラッと写ってますね。あっちはレリーズが使えるようになってます。

Iss

※こんな写真が出てきた~。レリーズアダプタを作る前、割り箸と輪ゴムで苦労してる頃。
カメラもきみまろズームだし(^^;

小さいので一式を通勤カバンに入れっぱなしでも問題なし。気軽に持ち歩けるのがメリットかな。
基本は焦点距離∞ ISO400 F3.2 1/2秒に設定して連写です。ネジを回してシャッターを押しっぱなし状態にして放置するだけ。撮った画像は比較明合成ツールで合成。

ただ以前も書きましたが、FH100は本来の売りである連写がこういった撮影では上手くいきません。シャッタースピードが遅くなるにつれて次のコマを撮影するまでの間隔が空き、0.5秒の時は間隔が2~4秒もあります。そのため一眼レフで撮った写真に比べて軌跡の飛び飛びが大きくなってしまうのでした。

最近のコンデジでISS撮影に向いてるのってどれでしょうね~。高級コンデジに手を出すくらいなら、型落ちで安くなったミラーレス機の方がマニュアル撮影機能は充実しているかもしれません。

最後に先日撮影したこれを。

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2012年10月11日18時40分頃。日本青年館前の公園から(左から右へ移動してます)。
ISO400 F3.2 シャッタースピード1/2秒で連写した38枚を合成。

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2012.09.20

その後のISS撮影

2011年5月9日のエントリ以来ご無沙汰しておりました、ISS(国際宇宙ステーション)撮影のその後です。

毎度毎度ですが、ツイッター等々にアップした時系列で並べていきます。
こうしてみるとまめに撮ってるな~。「その前」含めて蔵出しで一挙掲載!

※撮影方法は注釈がない限りNikonのデジタル一眼レフD5000にシグマの超広角ズームレンズ(10-20ミリ:ほとんど広角端を使用)を付けて三脚で固定しSS1~3秒ほどで連写。
その後画像を比較明合成して1枚にしています。ISOは400~800。絞りは5.6~8。

※このレンズ、画面内に強い光(街灯など)があるとフレアがハッキリ出てしまうので、回避方法を検討中。光源はできるだけ画面の端にするとか、ISSが写るギリギリまで露出時間を短くするとか試してます。物理的にマスクしちゃうってのもありかも。

※比較明合成はフリーソフト(KikutiMagic または SiriusComp)を使わせていただいております。たまに必要に応じてフォトショップエレメンツも使います。

2010年1月~5月

その1」と「その2」でまとめています。

2010年7月16日

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伊勢丹に沈むISS。カメラを手すりに固定して連写したブレ画像を無理やり合成。
(撮影:LUMIX TZ5)

2010年8月25日

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公園での撮影。右上から下へ。街灯の明かりでゴミが写りこんでる...orz
コンデジの「星空モード」で60秒露出。
(撮影:LUMIX TZ5)

2010年8月27日

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青山TEPIAと秩父宮ラグビー場の間に沈む薄明のISS。コンデジ夜景モード連射を63コマ比較明合成。写りはうっすらだったので、思いっきり画像処理してます...orz
(撮影:LUMIX TZ5)

2010年11月14日
これは前の記事でどうぞ~。

2010年11月16日

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本日はおぼろISSでした。青山高校上空を右から左へ。全28コマ。1/2秒露出連射、ISO1600
(撮影:CASIO EX-FH100)

2010年12月24日

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イブのサンタは雲の向こう。雲の谷間、真ん中へんの小さな光点がそれ。
(撮影:CASIO EX-FH100)

2010年12月26日

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ネオンの光に負けず外苑前交差点上空を飛ぶISS。左から右へ。 1/2秒で連写した28コマを合成
(撮影:CASIO EX-FH100)

2011年1月13日

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月をかすめるISS。コンデジで1/2秒露出4枚を合成。右から左へ。
(撮影:CASIO EX-FH100)

続けて、沈むISS。

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(撮影:CASIO EX-FH100)

2011年2月21日

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薄明中にうっすら。右から左へ。撮影中に三脚が動いた(2度も!)のを補正して合成。そのせいで軌跡に抜けがあります。
(撮影:CASIO EX-FH100)

2011年2月22日

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日本青年館上空を左から右へ。下の明るい光はヘリです。ATV-2じゃありません。位置的には予想されたあたりですがw
(撮影:CASIO EX-FH100)

2011年5月8日

これも前の記事で。

2011年8月13日

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午前3時のISSパス。ほぼ天頂、もやの中から現れて消えていきました。左から右へ。ISO400、3秒露出の連写を合成。撮影中は気がつかなかったけど、交差するような光跡がちょっと写っていた(タイミング的には通過直後)。これも人工衛星??

同日午後8時のISS。

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左上から右下へ。この日は1日に2回見られた(^^)/

2011年8月16日

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19時頃のISS。左から右へ。リモコンのトラブルで途中から。明るかったけど薄雲で霞みがち…

2011年9月19日

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日の出10分前のパス。よせばいいのに東にカメラを向けていたので、ISSは太陽に向かってまっしぐら。1秒露出連写した中からかろうじて写っていたのが14コマ。画像処理してここまでがやっとでした(右上の線)

2011年10月16日

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今日のISS。5秒露出83枚を合成。右から左へ。駅前の公園で撮影。照明のハレーションが入ってしまった。反省、反省。

2011年10月17日

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ISS、昨日と同じ公園で。左から右へ。残念ながら雲の切れ間からチラチラでした。

2011年10月18日

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沈むISS。道ばたでパーキングメーターにミニ三脚載せてコンデジで連写。通行人の目が痛い(^^;
(撮影:CASIO EX-FH100)

2011年12月17日

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買ったばかりのGF2で撮影。右下から左上へ。三脚もなく、窓際で手で押さえてシャッターを押し続けるという荒技でした。おかげで軌跡がヨレヨレ。(撮影:LUMIX GF2)

2011年12月18日

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今日のISS。左から右へ。かなり暗かったですね~。色も赤い感じでした。相変わらずハレーションが多くてスイマセン…。ちょっと遠い公園までプチ遠征。

2011年12月19日

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スーパー前の広場までプチ遠征。足下にミニ三脚を置いて撮影。左から右へ。撤収中に声かけてきたおっちゃんに「1分前なら見えたのに」と言ったら、本気で悔しがってますた。また来年!

2012年1月4日

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雲の切れ間から、今年の初ISS。右上から左下へ。良いパスでした。本年もよろしくお願いします。

2012年1月6日

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今日のISS。線が多いけど、右中から下中へ走るのがそれです。一部切れているのは連写が止まったせい。縦線は飛行機じゃないし何だろう?ちなみに、ほぼ同じ時間に反対側に天宮一号が見えていました。

2012年2月12日

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18時42分~47分のISS。昇りはじめからほぼ天頂まで。実際には飛行機がかなり飛んでいたので、ちまちまと航跡を削除してISSが目立つようにしてみました。

2012年8月27日

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撮影したのは6ヶ月ぶり。左から右へ。雲が激しく流れていたので雲画像は1枚だけ残し、光跡を合成してみました。

2012年8月29日

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1年ぶりくらいの駅前の公園で。右から左へ。今日は薄雲越しで弱い光でした。ハレーションが少なくなるよう工夫した効果は出てるかな?

といったところで今回は終了~。
今後はまめに更新したいと希望の所存(^^;

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2012.09.18

星のお気楽スナップ

金星と木星と月といえば、明るい星の御三家。
ただいくら明るいとはいえ、手持ちカメラで星が撮影できるなんて、フィルム時代は思いもしませんでしたよ!

デジカメで撮った星のお気楽スナップです。

2010年12月17日

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昼間の金星を肉眼で見ることに挑戦していたときのもの。
このとき太陽は出ていましたが、さすがに明け方です。コンデジで撮影したものから切り出し。
目では見えていたものの、画像の中から探すのが大変でした(^^;

2012年3月15日

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夕方の空に接近した木星と金星。ビルの上に見える2個の光点がそれ。明るい方が金星。
外苑前交差点近くからGF2で撮影。

2012年3月25日

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木星と金星に三日月がからんで、空に大きなニコちゃんマーク(やや苦しい)。
D5000で撮影。

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もう少し暗くなったところで、GF2でちょっとアップを(古いズームレンズ付けて換算100ミリくらい?)を。
さすがにこのときはベランダの手すりで支えてそ~っとシャッターを切ってます。

2012年3月26日

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翌日の一直線。上から金星、月、木星。
GF2と14ミリで撮影。場所は神宮球場の隣。午後7時過ぎ?

同日の午後8時半頃

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GF2とオールドレンズで若干アップ。木星はすでに見えなくなる直前。かろうじて写ってますけど分ります?

そしてその後金星は日面通過を経て東の空へ。
最近は明け方の空の方が賑やかなようですね。

また夕方に戻ってきたら撮影しようっと。

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2012.09.17

月を撮ってみたの巻

月は見て良し撮って良し!
先日紹介した天文機材で撮った月を、また時系列で撮った順に並べてみました。コメントはツイッター等々を再録。レンズやカメラで写りがだいぶ違います…。
写真は特に断りがなければ明度・コントラスト等の画像処理のうえ、縮小トリミング済みです。

2011年09月12日中秋の名月

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星の手帖社の「組立望遠鏡35倍」を「Nikon COOLPIX950」でコリメート撮影。
以前と違ってK型経緯台に載せたので、グラグラもやや解消。

月の周囲に色が付くのはこの望遠鏡の限界ですね~。目で見ている分には気になりませんが。

2011年12月31日

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GF2とマニュアルの300ミリF2.8望遠レンズ(サンニッパ)に1.4倍と2倍のテレプラス(MC6)を連結して1640ミリ相当(^_^;
ちょっと眠いのはピントかブレか。もうちょっと追い込めるかな。

2012年1月1日

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大晦日と同じカメラ、レンズだけど、isoを800にしたらノイズだらけでモヤモヤ(前回は200)。
もっといろいろ試さないとダメね~。

2012年1月2日

2012_0102p1000251__
レンズもカメラも同じ。iso100、1/100、絞りはf11くらい?
カメラの「I.R.超解像」だとか、フォトショのアンシャープマスクとかいろいろ使用。

2012年01月07日

2012_0107p1000341_f16_160__
七草の日の月。RAWで撮ったりいろいろやってみたけど、JPEGで撮ってカメラの「I.R.超解像」を強めにかけておくのが楽みたい。WBは4200kが自然。

2012年2月2日

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1月にビクセンの古いポラリスを買ったものの、まだこの時点では整備中。
かわりにサンニッパにケルナー12ミリ接眼レンズを組み合わせて、拡大撮影のお試し。カメラは同じくGF2。

ぼやぼや&色収差付き(^^;

2012年5月5日

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雨や曇りでなかなか出番の無かったポラリスがようやく出動。口径60ミリ、焦点距離910ミリで直焦点。GF2で撮影。iso250、ss1/320。この日は14夜でスーパームーン。

2012年5月6日

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同じくポラリス。さらにMC6で焦点距離を伸ばし、部分的(3分割)に撮った月(満月)をモザイク。
処理に手間がかかる割に解像感が出ないですね~。

※処理済みの写真では分りませんが、視野の中心部に円形の明るい部分ができてました。直焦点での撮影時には見られません。
※推測ですが月の強い光がCMOS表面で反射してMC6のレンズ後端に当たり、さらに反射した光を拾っているのではないかと…。

このあと接眼レンズで拡大撮影も試しましたが、同様に今ひとつな感じでした。

2012年5月27日

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ポラリス直焦点で撮影した画像6枚をレジスタックスで合成し、さらにシャープ処理してみました。
へ~って感じ(^^;

2012年6月26日

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6月26日                           2011年12月31日
この日ポラリスで直焦点撮影したものと、半年前にドーピングした望遠レンズで撮った月を比べてみたもの(無加工で等倍切り出し)。
左がポラリス、右が望遠レンズ。空の状態などは違いますが、やはり差がありますね~。

※ちなみにピント合わせはカメラのライブビューで行っています。ただ、星のような背景との明暗差が大きい被写体は勝手に液晶画面が明るくなってしまい、ピントの山が良く分りません。
※何か方法があるはずだと探していたら、最近になってカメラの設定で「プレビューモード」を使えば露出の効果が液晶で分るとの記述を発見。ファンクションボタンにプレビューモードを割り当ててようやく使えるようになりました。GF2のマニュアル分かり辛いぞ~。
ピントを追いやすくなったかな。

つーわけで、これからも機会があれば撮ってみる所存です。

最後はH-85で撮影した1974年11月29日の月食。中3の時。ピンが甘いのはご愛敬(^^;
ネガからのスキャンです。ゴミも多数!(これも許して!)

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2012.09.08

おじゃんくな星見機材

星の手帖社の「組立天体望遠鏡35倍」を買ったのは2009年の今頃。かれこれ3年前になりますなぁ。
これが天文遊び復帰の最初でしたっけ。

その後、細々と機材を買い足して現在に至りますが、物欲も一段落したので(ほんと?)まとめをざっと書いておこうというのが今回の主旨です。改めて振り返るとホントなにやってんだか!

では時系列で…

2008年10月

Photo

テレコン・ビノを自作

「組立天体望遠鏡35倍」の1年前ですが、たまたま見つけたサイトの記事に刺激されてアウトレット品を購入して作りました。
ピント調節機能の無い倍率2倍のオペラグラス?

これ、まさに「肉眼をドーピング」する感じでして、見えない星まで見えてくるので楽しかったです。ただ作ってちょっと遊んだものの、天文趣味復帰までいかずしばらくお蔵入り。広いところでのんびり星見するには良いかも。

※後にハッブル宇宙望遠鏡や天宮1号を見るために引っ張り出してきました。

2009年8月
「組立天体望遠鏡35倍」購入。大昔のスリービーチ雲台や前世紀のデジカメを組み合わせて遊ぶ。
これは前に書いたとおり。

2010年4月
iOS版ToriSat購入。ISSを見るには欠かせません。

2011年7月
子供とPTA主催の「天文講習会」に行って作った望遠鏡「スピカ」

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評判通り非常に良く見えますが、「組立天体望遠鏡35倍」とほぼ同じ性能なのが惜しい(^^;

ただ微動できる架台がないといろいろ不便なので、思い切ってK型経緯台」を購入

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お値段は望遠鏡(講習会費用)の15倍!貰い物の古い三脚に載せているので、架台が一番偉そうです。

その後、望遠鏡のジャンク市で正立プリズムとk20を各500円で入手

2011年08月

Photo_2

その正立プリズムを生かそうと、思いつきで手持ち部品を組み合わせて、40年前のレンズ(ダウエル製)&ジャンク部品で望遠鏡を製作。D50㎜ f800㎜

さすがにダウエル製だけあって遠くの街灯を見るとハレーション?ゴースト?でまともに見えず。 レンズは無コートかもなぁ。鏡筒内に植毛紙も張ったのに…。
さらに正立プリズムを付けると、おもちゃ望遠鏡から流用したドローチューブが歪んでまったく見えず、当初の目的を果たさないまま即引退。

2011年12月
LUMIXのミラーレス一眼GF2(ダブルレンズキット)が投げ売り状態になっていたので購入

FDレンズ用マウントアダプタも購入して、10年近く使っていなかった古の望遠レンズを使って月の撮影を試みる。さらにもっと望遠が欲しくなってケンコーテレプラス MC6(中古)も購入

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最大で300㎜×1.4(純正品)×2(ケンコー)で820㎜

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試しに写した木星。縞が見えます!

撮影用にレリーズアダプタも自作しました。

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サンニッパはその昔、飛行機や戦車を撮影するのに必要で購入したもの。消費税導入前で20万円?半分仕事とはいえよく買ったよなぁ。今じゃ考えられない(^^;

この頃、望遠レンズとWebカメラの組み合わせも試しましたが、

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月を撮ったものの今ひとつな感じだったのでその後の出番は無し。

望遠レンズ望遠鏡とK型経緯台の組み合わせが思った以上に良く見えるので、しばらくはこれで遊べるなぁ…と思った矢先!

2012年1月

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ハードオフでジャンク扱いの望遠鏡を見つけてしまいました!ビクセンの「ポラリス-60L」1977年製6センチ屈赤。20%オフセールでなんと2384円!
木製三脚で埃だらけだったのが原因でしょうか(^^;

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幸いレンズにカビや曇りがなかった(キャップの中にはシリカゲルや防かび剤が封入されてました)ので分解整備して使用中。
架台も汚れ以外は異常なし。写真では極軸を上に向けて経緯台としていますが、現在はまた赤道儀としています。

GF2用のボディキャップを加工して簡易直焦点アダプタとし、月を撮影してます。焦点距離900㎜でF15と素直な光学系で、像はシャープです。

2012年2月

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引退してゴミ扱いになっていたジャンク再生望遠鏡を分解。高校時代に買った双眼鏡(の片方)の残骸と接眼部を組み合わせてミニ望遠鏡をでっち上げ。さすがに普通に見えますが、あまり使い道無し。

というわけで最近はポラリス+GF2で月・惑星
D5000でISSといった棲み分けになっています。

K型経緯台の出番がないので、載せるものを捜索中...。
といったところです。

え?物欲は治まったんじゃなかったっけw

H85

最後に中学時代に買って貰ったミザールのH-85の写真で締めておきます。
手放して久しいですが、今はどうしているのやら。

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2012.06.20

金星の日面通過

Photo

今更な感じですが、6月4日の「金星日面通過」の写真を1枚(12時2分頃)。

条件は金環食の時より悪く、見えたのはホントに一瞬でしたね。
ミニ望遠鏡で投影観測できるように準備していたものの、導入できたと思ったらまた曇るの繰り返しで、そちらの写真はほとんど撮れませんでした。

それでも一瞬の晴れ間に、遮光ガラス越しに肉眼で太陽面の小さな点を確認できたのは成果でしたね~。写真もいいけど実際に自分の目で見られたのは嬉しいです。

写真は古の300ミリ望遠レンズとパナのGF2(金環食と同じ組み合わせ)でノーフィルターで雲越しに撮影した物。手持ちです。
液晶上ではフレームに入れるのが精一杯。事前に合わせたピントを固定したまま露出を変えつつ連写して、写すことができました。よく見ると黒点も写ってますね。

ちなみに準備していたミニ望遠鏡はこれ↓。投影画像もぼんやりで残念。

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2012.05.27

金環日食の記

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5月21日の日食、皆さんご覧になりましたか?
私は自宅が金環食滞のほぼ真ん中ということもあって楽しみにしておりました。
どこにも遠征しないで良い!というのはものぐさ天文ファンにとってはまさに願ったり叶ったりです。しかも仕事の都合で前後合わせて3連休中!!

中1の頃に理科年表だか天文年鑑で見て「40年後か~」と思ったそのイベントがついにやってきたのです。長生きはするもんだ(^^;

ただしままならないのがお天気でして、うちのあたりは前日の予報ではどん曇り。3年前の部分日食の時のように、雲間から一瞬でも見えればラッキーといった状況でした。ま、それでも右往左往しないのです。自宅玄関前から見るのが重要なんですから!

さて当日。5時半頃起きると空は厚い雲に覆われています。
とりあえず食が始まる直前の午前6時にD5000に広角レンズを付けて、曇り空に向けてインターバル撮影開始。20秒に1コマにして、運良く太陽が顔を出したら後でそれをつなぎ合わせて…と企んだものの、7時頃から雨が降り出し撤収。後は奇跡を待って玄関先からぼんやり空を眺めるだけとなってしまいました。「あ~、あのへんに欠けた太陽がいるんだよな~」雲が恨めしい~。

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7時半頃でしょうか。急に雲が薄くなり太陽が姿を現しました。すでに金環直前で大きく欠けています。うわ!本当に3年前の再来だわ!

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幸か不幸か雲のおかげで肉眼でも良く見えます。というか、日食眼鏡ごしだと何も見えません…。

そこからは途切れ途切れですが見えるようになり、「いま金環食だよ~、見えるよ~」と声をかけると家族から近所の人までわらわらと出てきて、時ならぬ観望会状態になってしまいました。日食シフトで早めに登校した小学校からは子ども達の喚声も聞こえてきます。

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雲ごしですが、太陽が円い環になっているのを見たときは感動しました。
周囲の音、光、温度、やっぱり自分の身体で直接体験できたのは貴重でしたねー。

木漏れ日の三日月だけは見られませんでしたが、これは次の機会に取っておきましょう。いや、良いモン見させてもらいました。え?皆既食は金環食の10倍感動するって?
いつかは遠征しないとね(^^;

写真は古い300㎜のレンズ(キヤノンのFDレンズ!)を付けていたGF2で手持ち撮影しました。35㎜換算で600㎜相当になります。
ピーカンだと事前テストで13番の溶接用遮光ガラスを通して1/250程度だったので三脚も用意してましたが、今回は雲のおかげでノーフィルターで1/1000~1/4000のシャッタースピードが使え、手持ちでも手ぶれなし。見えた瞬間を狙って立て続けにシャッターを切ってました。あ、もちろん液晶越しですよ。

意外と量を撮ってたので、太陽の形が分るぐらいに写っていたコマをまとめて動画GIFにしたのがトップの写真。
太陽の前を月が動いていく~。

さらに裸眼立体視(平行法)で月が太陽の手前に見える立体写真もどうぞ!心眼で見てください。

Photo_2

最後に雲から出てきた太陽を溶接グラス越しに撮った写真も。
ピントは動かしてないんですがかなりボケた感じになりますね。やっぱり写真用途には辛いと改めて思いました。ND100000の存在意義がわかります(^^;

P1010250_vga P1010254_vga

そんなわけで、このブログも半年ほど放置してましたが、ボチボチ再開します。

書かない間に潜水Qは新型を作って失敗して、さらにEXのモーターが死んでほぼ終了。
根岸があって、水中ロボコンがあって、JAMSTEC一般公開があって、、、。
塩ビパイプで完全防水船を試作して、1/500ヤマトはほぼ完成状態になり、塩ビパイプ船の2隻目が工作開始。

天文方面ではGF2にオールドレンズの組み合わせでどこまで撮れるか試しているうちに、1977年製のポラリス望遠鏡(ビクセン)をジャンクで入手して再生したり、金星と月と木星が並んだり、と…ツイッターで書いていた事案がいろいろと溜まっています(^^;

ま、のんびり行きま~す。

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2011.05.09

連休最終日のISS

と言いつつ、私は暦通りのスケジュールでは働いてないんですが(^^;

さて、ここ一週間ほどの夕方にISSが見られる好機はことごとく雲に邪魔されておりましたが、5月8日(日)は久しぶりの好天に恵まれたので狙ってみました。

シグマの超広角ズーム10-20ミリ(旧モデル。3月末に購入)とデジ1の組み合わせでは初出動になります。半年たってD5000の操作にもようやく慣れたところなのであります。はい。

2011_0508_iss
10ミリは画角110°もありますが、それでもISSの出から没までの全容を一枚に収めるには足りません。これでだいたい3分の2といったところ。

<撮影データ>
2011年5月8日19時19分22秒~19時26分10秒
ISO400
絞り開放F4
露出3秒で連写した116枚を比較明合成

通過時間は約5分。ISSの高度が低くて暗いのに加え、薄明中で空の明るさがどんどん変わるため露出が難しかったです。そのため単純に比較明合成すると、明るい西の空に埋もれがちな前半の軌跡が消えてしまいました。

Output800
素直に全部合成。軌跡も微か。

そこで一度前半と後半でまとめ、それぞれ処理してから調整レイヤーのグラデーションで後半の西側を暗くし、前半の軌跡が比較明合成で浮き出すようにしてみました。

2011_0508_iss_2 2011_0508_iss_3
前半と後半

これで多少は格好がついたでしょうか
街灯のゴーストが写り込んでいるのは見なかったことにしてください(^^;

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