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2010.06.07

工作初めは牛追いムチ(再録)

サーバ引っ越しの際に手違いで消えてしまった、以前会社のブログに書いた記事を再構築するプロジェクトの第5弾。とりあえず今回で最後です。

こちらのブログではさらっとしか書いていなかった「牛追いムチ」(2008年1月)の顛末です。ではどうぞ~。

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Muti_08

さて、新年一発目は「牛追いムチ」を作ってみたよ…を前後編でお届けいたします。
新年早々自宅で作っていたものがようやく完成したので、そのお披露目って意味合いもあります。単に見せびらかしたいだけかもw

そもそも「牛追いムチ」とは何か?
テレビでにしおかすみこ嬢が「このブタ野郎!」と振り回しているのもムチですが、あっちは「バラムチ」といって使用目的が違います。
映画でインディ・ジョーンズや「ブルースブラザース」のジョン・ベルーシが振り回していたムチが「牛追いムチ」です。軽く振るとパシーン!!といい音がするのが特徴。先端が超音速になって、衝撃波でパァーン!!と鳴るそうです。
カウボーイの必需品。この音で牛を誘導するわけですな。

で、さらにそもそもどうしてそんなものを突然作ったのかというと…

昨年の10月4日に紹介した「Make:日本版3号」にこのムチの製作記事が載っていたのですが、日本版の翻訳者が記事を検証するために購入した皮革の残りがなんと、「MAKE:JAPAN」のブログで読者プレゼント(3名)されたのです。
実は「第1回 Make:Japan Meeting」でムチそのものには触らせてもらっておりまして、そのときは音が出せなかったんですけどね。リベンジしたいなぁと応募したら運良く当選してしまったのでした。
これは作らざるをえんでしょう。やっぱりね。

Muti_02 Muti_03

「Make:」からは12月25日に荷物が届きました。この年でクリスマスプレゼントをもらうのもちょっとこそばゆい。でも嬉しい…。

中身はムチ用の皮革と「THE BEST OF Make:」(英語版)。この本だけでもかなり得した感じ。見てるだけでお腹いっぱいになっちゃいけないんですがね。

Muti_04 Muti_05

皮革です。
幅15センチほどで長さは2メートル50くらい。検証記事では「厚さ5ミリ近くある柔らかめの皮」とあるが、切ったり編んだりの加工を考えるとちょっと固いような気もしないでもない。

Muti_06

用意した道具類。
桂の丸棒は柄に使います。手で握ったとき一番しっくりする太さのものを選んで買ってきました。加工道具は大きめのカッターと長さ1メートルのステンレス定規、A2サイズのカッターマットを用意。
皮の長さを考えるともっと大きな作業台や定規が必要なんですが、物に埋もれた六畳間で作ることを考えるとこれが精一杯でした。

さてさて、こんな状況で工作は無事に終わったんでしょうか!?
冒頭の写真では完成しているようですが、実際の加工がどうだったかは明日のココロだぁ♪

工作初めは牛追いムチ(後編)

Muti_01

「牛追いムチ」の工作のその後です。
まさに言うは易し、するは難し。「工作」は本を読んだだけじゃ絶対に分かりませんね!
今回のムチ作りはまさに体力勝負でした。これだけ筋肉痛になる工作も珍しいw

冒頭の写真はプレゼントされた革から、ムチに使う形に切り出したところです。
全長はおよそ240センチで幅5センチ。そのうち225センチを幅1.25センチから5ミリに緩やかなテーパーがつく形で短冊状に細長く切ります。さらに長さ240センチで幅が5ミリから3ミリへ微妙に変化する紐を1本切り出し、ほかにもいくつかパーツを切り出します。

もちろんこんな微妙なテーパーを狭い作業スペースで正確に切り出すのは至難の技。できるだけ曲がらないように置き、鉛筆で下書きした線からずれないように少しずつカッターで切っていきました。テーパーも1メートル進んだら幅何ミリになるからと計算しつつ…。

相手は5ミリ厚の革。感触は硬めの段ボールを切っているようです。おまけに部位によってはかなり硬く、カッターの刃が止まることもしばしば。何度も刃を滑らせて慎重に。といっても最後の方は細い紐状なので、30センチのステンレス定規を用意して数センチ単位でカットしてました。長い定規を当てて一気に切ろうとすると、必ず曲がります。

これが正月3日。正月行事が一段落したので居間のテーブルを片付けて昼過ぎに作業を開始したのですが、「余らせてもなんなので」と調子に乗って2本目を切り出したら、とっくに陽が落ちて夕方になっていたのでした。

考えてみればムチ2本分で2メートル超のカットを10カ所以上!全部で30メートル近く不自然な姿勢で切り続けていたわけですから、無理がくるのも当たり前。その日は疲れてそれ以上の作業はできず、翌日も手足が筋肉痛でサロンパスのお世話になってしまいました。
結局4日は革全体にミンクオイル(保革油)を擦り込んだだけでお休み。後は柄を作って編み込むだけなんですが、一度切れると根性が続きませんで…いや、まったくw

Muti_09

気を取り直したところで柄を作ってみます。長さ18センチほどに切った桂の丸棒に溝を掘り、残った革でムチを固定する輪を作ります。写真だと紐で縛ってるだけのように見えますが、それだけじゃ弱いので結局釘を打っちゃいました。
丸棒には水性のウレタンニスを軽く塗ってます。

革を2本分切ったので、柄も2本分。

Muti_10 Muti_07

で、いきなりですがカットした細革を編んで、柄に取り付けて完成ですw
太い方を机などに固定して引っ張りながら四つ編みしていきました。
編むのは慣れれば簡単…とのことなんですが、あまりやったことがないので途中で何度も間違えて…何回ほどいたのかなぁ。最初の幅広の部分は硬くて編みにくく、細くなってくると中心に入っている5本目の革と紛らわしくて行ったり来たり。
それでもなんとか仕上がったのが上の写真です。実はこの後もう一度編み直していたりして…。まだ間違ってる所はあると思うんですけどね。これで終了です!!

編み上がると全長は2メートル以上。根本が太く、細長い円錐状になります。ムチを振るとループ状の動きが先端に伝わって、最終的に軽い先端部(最後は綿の紐)が音速を超えて大きな音を出すんだそうです。
試しに部屋の中で軽く振ってみたら小さく「パチン!」と。

後は練習あるのみ。

だけど、住宅街じゃうかつに振り回せないのが問題かな。
今は丸めて壁に飾ってあります。

インディー・ジョーンズの新作が公開されたらまたネタにしようっと。

Make:Japanのみなさん、ありがとうございました。

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そんなわけで2本作り、会社と自宅とで1本ずつ置いてあります。会社用はMTM01の時にバイト君が持って行って、野尻先生に見せたとかなんとか。

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