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2010.05.21

「きみまろズーム」でISSを撮る(その2)

ずいぶん間が空いてしまいました…。
どうも冬の間は工作も冬眠状態になってしまうようで(^^;

さて、1月末に「コンデジでISSを撮る」記事を書きましたが、今回はその続きです。

Iss
<昇るISSとアトランティス>
5月16日、19時41~48分頃にISSとスペースシャトル(アトランティス)のタンデム飛行が見られました。ドッキングの数時間前で、明るいISSの後ろをやや暗い光点が追いかけていきました。
左下から右上にかけての破線がその軌跡です。写野を横切ったのはおよそ2分ほど(ただ画像だと昇るアトランティスの光跡は薄くてほとんど見えませんが…)。

Iss_shuttle
<ISS_Shuttle>
位置関係はこっちの方が分かりやすいかな。

下がISSで上がシャトルです。地球の影に入る直前は非常に明るくなったので、携帯のカメラでもこのように写すことが出来ました。

こうしたタンデム飛行はタイミングが限られ、さらに気象条件によって見られないことも多いので、今回はまたとない経験でした。
シャトルが引退してしまうと、こうした光景が見られなくなるのが残念です。事実上これが最後のチャンスだったのかも…。

さて、最初の写真は前回使用したのとまったく同じPanasonicの「きみまろズーム(2代目) TZ-5」を使用。撮影場所もほぼ同じです。
でも比べるとずいぶん違った感じになっていますよね。ISSの光跡が途切れ途切れだし、バックの星が流れて写っているし。

実は今回、ISSの写真データでよく見られる「比較(明)合成」(画像を比較して、明るいところのみ残す合成方法。フォトショップのレイヤーを使うほか、自動的に合成してくれるフリーソフトも存在します)という技法を使いました。都会の夜景に星の軌跡が鮮明に映し出された「大量コンポジット星景写真」でもおなじみの方法ですね。
通常はISSが通過した所だけ使うのですが、この写真では約45分間連続撮影し、得られた133コマの画像データを合成して、北極付近の日周運動も同時に写しこんでいます。

ここでちょっと質問。定期的にシャッターを切る「インターバルタイマー」機能の無い「きみまろズーム」で、どのようにして撮影したのでしょうか?

前回の撮影のあとでいろいろ調べてみると、「星空モード」ではISOが100に固定されてしまいますが、「夜景モード」なら最大で800までISOが自動で上がることが分かりました。露出時間も最大8秒間。そしてこれが一番大きいのですが、「夜景モード」だと「連写」できるのです!低速連写ならメモリと電池の許す限り無限に写し続けられます。
問題はシャッターボタンを押し続けなきゃならないってことですが、8秒露出→8秒保存→8秒露出→8秒保存…を延々と繰り返せるので、星景用に大量の写真を撮ることが可能なんですね~。

改めて冒頭の写真をご覧下さい。ISSの軌跡が途切れているのは、露出できた8秒間の画像のみ重ね合わされているから、というわけですね。バックの星達は動きが遅いので破線になっていないのです。

シャッターを押しっぱなしにするのは努力と根性で…

ウソです(^^;

Dscn8279 Dscn8282
左は最初のやり方。

でかい洗濯ばさみでシャッターボタンをくわえ、クランプでちょっと締めれば固定されます。
…が、暗闇で一度外れると再セッティングが大変で、右の画像のように結局市販のコンパクトカメラ用レリーズ固定具を買ってきてしまいました。使用したレリーズが異常に長いのは、以前アニメを作っていたときの名残です。
あとはこのまま三脚にガッチリ固定すればOK。

追加投資はレリーズも買ったとして2000円くらいかな?
お手持ちのデジカメでも工夫次第でなんとかなるかも。ぜひ試してみてくださいね~。

おまけ

Photo
これは約2時間かけて撮影した320コマを合成したものです。

都会では夜空が明るくてほとんど星が見えず、撮影しても1枚1枚の画像では星の姿を確認することが困難ですが、こうした技法を使えば手持ちのコンデジでも思いの外多くの星を写すことが出来るんですねぇ。ちょっと感動してしまいました。

さらにおまけ

20100517_iss
実は一眼レフ&広角レンズを借りたので、上記と同じことを試してみたこともありました(5月17日)。
ISOは800に設定。絞り開放(F4.5)。露出は1秒。…で、ISS通過を連写!

これはちょっと無理でした...orz フォトショでずいぶん持ち上げてます。
昇りはじめ、ISSが西側に見えるときは暗いということを差し置いても写らなさすぎ。
設定を変えて精進してみます。

まだおまけ

Dscn7899 
2010_0429_iss
iPhoneのカメラでISSが写せるか試したときのもの(4月29日)。

木材でスタンドを作って、カメラアプリの「GorillaCam」でシャッター間隔1秒で連写した42コマを合成。
このときのISSは東側に見えていて非常に明るかったので、問題なく撮影できてます。

惜しむらくはここまで撮影したところでデータの保存に入ってしまい、再度撮影できる状態になったときにはISSは彼方に行ってしまったこと。しょせん携帯電話のカメラなので多くは期待しませんが、ちと残念でした。

2010_0518_c
同じくiPhoneで(5月18日)。

手持ちで連写したものを後から位置合わせ…なんて強引なやり方なんでしょ(^^;
なんとか光跡は確認できましたが、こりゃ無茶でしたね。

といったところで今回の実験終了。
ISSが次に見やすい位置に来るのは6月だそうです。

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